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主催者よりごあいさつ

『千の音色でつなぐ絆 ヴァイオリンコンサート in 多賀』

 開催に当たって

 

第7回東日本大震災復興を応援する滋賀有志の会 実行委員長 伴 政憲

 

東日本大震災復興を応援する滋賀有志の会では、震災1ヶ月後に第1回のチャリティ講演会を開催以降、今回で7回目の開催となりました。今回の『千の音色でつなぐ絆 ヴァイオリンコンサート in 多賀』開催に当たりましては、本当に多くの皆様のご支援を賜り、心から感謝申し上げます。ありがとうございます。

 

このバイオリンは津波により流された流木(松、楓)により製作されました。バイオリンの「魂柱」には、陸前高田市の奇跡の1本松の部材が使われています。バイオリン製作者の中澤宗幸さんは、このバイオリンを千名のバイオリニストの方々に弾き繋いでいただくことにより、震災の記憶の風化を押しとどめ、継続的に支援を続けていくことを目的としてこの運動を提唱されました。この中澤さんの想いを受けて、現在すでに400名以上のバイオリン演奏者の方々に鎮魂と復興への思いを、それぞれの演奏者の音色に乗せて弾きつないで頂いております。

 

あの3.11東日本大震災発生からはや10年が過ぎました。滋賀県を含め、近畿地方の新聞やマスコミに東日本大震災の情報が報じられることもずいぶん減りました。あの大震災はもう過去の記憶の彼方に行ってしまったのでしょうか?

 

あの2万名近くの方々が尊い命を犠牲にして我々に示されたものは何だったのでしょうか?大自然への畏敬の念、地震、台風、大噴火といった天災への日頃からの備えの大切さ、人の喜びをわが喜びとし、人の悲しみをわが悲しみとするひとつながりの生き方…等々、多くのことを私たちに示唆していただいているものと思います。

 

「天災は忘れた頃にやってくる」1000年に一度の大震災でも、語り繋ぐことによって、災害を最小限度にくい留めることができます。津波バイオリンの音色とともに、被災地の方々へ心を寄せつつ、大自然への畏敬と敬愛の念を深め、天災に備える緣(よすが)として参りたいと念じています。

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