津波ヴァイオリンコンサート開催レポート
- tsunamivnshiga
- 9月21日
- 読了時間: 3分
千の音色でつなぐ絆 ~能登を想う~ ヴァイオリンコンサートin SHIGA HIKONE 2025

去る9月20日(土)に開催された「千の音色でつなぐ絆 ヴァイオリンコンサート in SHIGA HIKONE」は、能登半島地震と東日本大震災の復興支援を目的としたチャリティコンサートとして、多くの皆様のご協力のもと無事に終了いたしました。ご来場いただいた皆様、そしてこのイベントを支えてくださったすべての皆様に心より感謝申し上げます。
このコンサートは、東日本大震災の被災木から作られた「津波ヴァイオリン」が奏でる「千の音色」を通じて、絆を未来へとつなぐための大切な時間となりました。
なお、ご来場は104名を数え、当日募金いただいた金額は80,192円となりました。
募金とともに必要経費を差し引いた収益を能登の復興支援のための義援金として寄付させていただきます。収支計算がまとまりましたら、このページでご報告させていただく予定です。
第1部:能登の震災のいまを知る

コンサートの第一部では、災害支援TEAM B-DASH代表の藤丸剛氏と、輪島復興支援団体リガーレ代表の槌谷雅也氏にご講演いただきました。
お二人の力強く、そして心に響くお話からは、能登の被災地の厳しい現状と、それでも前を向いて歩んでいく人々の姿がひしひしと伝わってきました。「人の喜びが我が喜びである」という言葉を実践されているお二人の姿は、多くの参加者に大きな感動と刺激を与えてくれました。
参加者からは、「中村哲さんを思い出した」という声や、「仲間という言葉が印象的だった」との感想が寄せられ、その人間力に感銘を受けた方が多かったようです。また、近年次々と日本各地で起こる災害の数々を目の当たりにしている中、「備えについてもう一度考える機会となった」という声もあり、私たちの心に大切な気づきをもたらしてくれました。
第2部:津波ヴァイオリンコンサート

第2部では、ヴァイオリニストの堀内響子さんとピアニストの水谷友彦さんによる素晴らしい演奏会が開催されました。
堀内さんは、「この津波ヴァイオリンを弾きたかった!」と熱い想いを語ってくださいました。彼女は先日能登を訪れた際に、地元の方から「私たちのことを忘れないでほしい」と言われたそうです。「忘れないことが今の私にできること」という言葉と、震災や石川県に縁のある曲目の選曲に、深い想いが伝わってきました。

津波ヴァイオリンが奏でる音色は、参加者の心に深く響き、涙を流す方や深く頷きながら聴き入る方が多く見られました。「とても優しい音色で心にジーンときた」「静かな感動があった」といった感想が寄せられ、その音色が持つ力、そして人と人との絆の温かさを感じることができた時間でした。
今回の演奏で、このヴァイオリンを演奏した方の数は883人となりました。
津波ヴァイオリンが作られた当時、10年で1000人の目標を掲げられていたそうですが、年月や人数にこだわらず、長く多くの人に弾き継いでいただくことに意味があるのだと思います。
最後に
今回のコンサートは、能登の現状を伝え、復興への想いを一つにするとともに、東日本大震災の記憶を未来へつないでいくための重要な一歩となりました。
企画に関わったスタッフをはじめ、素晴らしい演奏を披露してくださった堀内さん、水谷さん、講演をしてくださった藤丸さん、槌谷さん、そしてボランティアで参加してくれた近江高校の学生さんたち、このイベントを成功に導いてくれたすべての関係者の皆様に心より感謝申し上げます。 皆様からいただいた温かいご支援は、寄付金として能登の復興に役立てられます。
このコンサートで生まれた感動や学びを忘れず、これからもできる形で支援の輪を広げていきたいと思います。 本当にありがとうございました。


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